テレビのおかげ
漸々清々しい秋らしい季節が訪れました。
とはいえ、コロナウイルスの脅威がおさまった訳ではなく、
自由に出歩けないのは何とも寂しい。
でも、毎日外へ出ていた日が嘘のように、部屋の中で一日過ごしていても
それほど苦痛ではなくなった。
一日の生活の中で、テレビの存在はとても大きい。
土曜日の午前10時からのBS朝日、「はじめてのクラシック」を
先日はじめて観てみた。東京サントリーホールからのでの演奏会である。
9歳の天才バイオリニスト「吉村妃鞠さん」が東京交響楽団と共演。
あの小さな身体と小さなバイオリンで、
「チャイコフスキーのバイオリン協奏曲、ニ長調作品35より第一楽章」
「サラサーテのツゴイネルワイゼン」をどうどうと見事に弾きこなしていた。
テレビ画像より。
国内外の40近いコンクールに出場し、すべて1位という。
土曜日の午前中はユーチューブで彼女のバイオリン演奏をずっと聴いていた。
すばらしい!
昨夜(日曜日の夜)はBSフジで午後9時~11時30分まで
藤沢周平の初期の頃の作品で、短編小説の映画化「帰郷」鑑賞。
時代小説の中でも「藤沢周平さん」の作品は好きで、かなりの作品を
読んでいる。
仲代達矢主演、その娘に常盤貴子。他に緒形直人、中村敦夫、その他大勢。
仲代の演技、凄み ほんとに惹きつけられる。
宇之吉(仲代達矢)
かつての兄貴分、九蔵(中村敦夫)
さんざん悪をやったヤクザな老人,宇之吉(仲代達矢)が30年振りに
故郷の木曽福島に戻り、自分の娘の為に命をかける話である。
ドス黒い日焼けした顔、使い込んだ合羽、黒い布を被せた三度笠。
無宿渡世の旅姿。
冒頭部分の、老ヤクザが街道を歩いてくるシーンから引きつけられる。
本当なら時代小説や西部劇のように、人間が殺し合うような作品は
好きではないのだが、実は時代小説、歴史小説は大好きで
山岡荘八さんの「徳川家康」なども若い頃に全巻読破した事がある。