夏の終わりに・・「耳をすませば」
朝、ガラス戸を開けると、涼しい風がすっと入ってくる。
夏が間もなく終わろうとしている。
夏の甲子園も沢山の感動を残して終わってしまった。
各地では3年振りに夏の花火大会も開催された。
夏の終わりはいつも一抹の寂しさを感じる。
昨夜は金曜ロードショーのスタジオジブリ作品「耳をすませば」を鑑賞。
小説家を夢見る読書の大好きな女の子、中学3年生の月島雫。
親に反対されながら、バイオリン職人を目指して頑張っている天沢聖司。
雫と聖司のファンタジックな何とも懐かしい純粋な恋物語。
中学3年生の夏休み、雫は毎日図書館に行って数冊の本を読み、借りてくる。
その図書カードに必ずと言っていいほど「天沢聖司」という名前が書いてある。
自分より先にその本を読んでいるのはどんな子なのだろう?
自分が選ぶ本、好みが似ているその男の子はどんな子だろう・・・と
だんだん気になってくる。
まだ見ぬその男の子に、ほのかな恋に似た感情を抱き始める。
雫と聖司との偶然な出会い・・・
雫が不思議な猫に導かれて、偶然迷い込んだアンティークの店「地球屋」。
人間味のあるそこの主人、司朗という老人に仕掛け時計を見せてもらったり、
不思議な猫の人形バロンとも出会う。
そこで雫は聖司に出会う。
司朗は聖司の祖父で、親に反対された聖司は祖父の店に来て、
1階の作業場でバイオリン作成に励んでいた。
図書カードに書かれていた名前が彼であり、夢に向かってひたすら
邁進している彼の姿に衝撃を受け、次第に魅かれていく。
まだ、進路も決まっておらず、学校の勉強にも身が入らない雫に、
聖司は一筋の光になっていく。
話は変わるが、新学期になってクラスメイトの杉村という男の子に
恋している親友の夕子の気持ちを伝えようとするが、反対に雫は
杉村から告白されてしまう。
この作品を見ていて、いくつかの感動した場面を挙げるならば・・・
・聖司のバイオリンに合わせて、雫が「カントリーロード」を歌う場面。
・バイオリン製作の為に短期留学する事になった聖司が、雫の教室に
現われて雫を教室外に連れ出し、留学する旨を伝える場面。
他の級友達の目を気にもせず、自分の思いをはっきり告げる聖司の
姿は清々しい。
・短期留学から戻ったきた後、まだ朝が明けきらない頃に自転車で
雫の家の前に・・・
不思議に早くに目が覚めた雫は窓を開けるとそこには・・・聖司の姿が・・
雫に見せたい場所が景色が・・と秘密の場所へ誘う聖司。
雲海のように霧が立ち込めた空が次第に紅色にそまってくる・・。
聖司は雫に愛の告白❤・・・青春時代のラブストーリー・・・
いくつになってもこの様なピュアなラブストーリーは好き。
中学時代の級友達との会話や交友関係や、父親や母親や姉など
家族との会話や日常生活など、懐かしい思い出が去来する。