nenaの気まま日記

日常でふと思った事感じた事などを気ままに書いて見る事にしました。

人生の終点は?

人生の終点をどこで迎えるか?


ここに来て5ヶ月。
色々な住人を通して少しづつ真実の姿が見えてくる。


「サ・高・住」は「特別養護老人ホーム」ではない。
多くを期待しすぎている人が多い。
勘違いをしている人が多い。


「サ・高・住」はバリアフリー構造の住宅で、一般の
賃貸住宅よりも高齢者が借りやすく住みやすい賃貸住宅
であり、食事や介護や生活相談や安否確認や色々な
サービスはある。


ただ、そのサービスの度合いやきめ細かさは、そこに
入居して実際に困難な立場に立ってみないと分からない
のではないだろうか。


ある住人の方が時々訪ねてくる。
先日は電話があり、「足が痛いし吐き気がして気分が
悪いから食堂まで行かれないの・・・」と。


ブザーを押しても「今人手が足りないからそちらに
行けない」と言う。それで私に電話をしてしまったと。


食堂のスタッフに夕食を届けてもらえないかとお願い
したところ、大勢の方が入居しているのでそれは出来ません。
家族の方が容器を持ってきて、それに入れて部屋へ持って
行くのはいいですよとの事でした。


とりあえず、少しだけ容器に入れて持っていって
あげたけれど、かなり具合が悪そうでその場を離れる
事が出来なかった。


まだ、長いお付き合いではないし、その方の病状を把握
しているわけでもないし、どんな薬を服用していて
家族とはどのような話し合いをしているのかも知らない。


下肢の激しい痛み、急激なむくみ、吐き気、からし
これは、家族に連絡して以前手術をしてくれた病院で
治療をしてもらう必要があるのではないかと
彼女には伝えておいた。


ベットからトイレまでが遠すぎて歩くのが困難だと
いつも呟いているが、それも家族と相談してベットを
トイレに近いところへ配置替えをしたらどうかとだけ
伝えておいた。


住人との関わり方は、やはり難しい。
自分を必要とする人がいたら手助けしてあげたいとは
思うけれど・・・


相手が手助けをしてあげたいな〜と思えるような人でないと
やはり駄目。考え方があまり違う人、家族の方達を無視したり
絶えず愚痴や、他人の悪口ばかり言っている人は嫌である。


今、老後の暮らし方を考えている人がいたら、施設に
入るにしても、しっかり調べて体験して入居者達の話も
聞いて、現状を理解した上で選んで欲しいと思う。


自宅で、地域のサービスを受けながら上手に生活するのも
却って良いのではないだろうか。
どちらにしても家族の助けは必要だし、家族がいない人は
日頃からお世話をしてくださる友人知人を作っておく事も
大切だと思う。