土曜日のテレビは?
夕食でテーブルが一緒になったここの住人に、共通の話題がない時、
「今日は何か楽しめれるテレビがありましたか?」と聞いてみる。
再放送だけど、ゴルフを観ていましたよ、などと言葉が返ってくる。
そうすると、その後の会話は途切れる事がない。
私はどちらかと言うと、誘い水をして相手に話をしてもらい、聞き手に
まわる事が多い。
外出自粛中、面会禁止中の施設の住人達は、テレビを見る位しか
楽しみがないのではないだろうか。
数人のグループでマージャンやカラオケを楽しんでいる人達も
中にはいる。
私は土曜日の夜はBSで「寅さん」。
もう何度か観るが、寅さんファンは何度観ても飽きない。
何より好きなのは、寅さんの自己紹介と口上。
「わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です。
帝釈天で産湯をつかい、姓は車、名は寅次郎、人呼んでフーテンの
寅と発します。・・・・」で始まる自己紹介もすっかり覚えてしまった。
露店でたたき売りをする時の口上もかなり覚えている。
「四谷赤坂麹町、ちゃらちゃら流れるお茶の水・・・」とか
「結構毛だらけ、猫灰だらけ、お尻のまわりはクソだらけ・・・」
「虎は死して皮を残す。人は死して名を残す。・・・・」
とうとうと喋る口上は、つい一緒になって声を出してしまう。
喧嘩ばやくて、お人よし、啖呵を切って家を飛び出して、
木枯らし吹きすさぶ駅のホームで、ぽつんと一人佇む姿は
哀愁をさそう。
毎回出てくるマドンナに恋をし、人間寅さんとして慕われる。
でも最後は必ず失恋をする。
今回の八千草薫扮するお千代さんだけかな、
自分から身を引いてしまうのは・・
他人の為にひと肌脱いであげようとする寅さんは、何処か憎めない。
土曜日に限らずBS 1では「駅ピアノ・空港ピアノ・街角ピアノ」をよく
放映する。今は殆ど再放送だけれど、何度でも視聴している。
ピアノをこよなく愛する様々な人達。
人生が織りなす素敵なドラマが感じられる。
大好きなテレビ番組である。
テレビとは関係ないけれど、昨夜2時半頃トイレに起きたついでに、
寝室のカーテンを少し開けてみた。
丁度ベッドに寝ている状態で綺麗な満月、「ストロベリームーン」が見られた。
枕を北枕にし、南の空に輝く月を暫く眺める。
ヨーロッパでは「ローズムーン」と呼んでいるらしい。
少し拡大して撮影。
更に拡大して撮影。ベットに寝転がった状態で撮影したもの。
深夜に月を眺めたのは、実は初めて。